■ 2003年08月24日



目からウロコのウェブアクセシビリティ


 mikiko about PC at 22:42

 私は普段 Front PageEditHTML でウェブページを作っています。でも、いつもこれって何に使うんだろう?と特に使用していなかったタグのひとつに見出しタグ(h1、2…) がありました。長い文章を段落に分ける時、見出しにしたい部分は太字にしたりフォントサイズを変えていました。ところが、この見出しタグにはとても大切な役割があったのです…。
 仕事探しにつながれば…と思い、最近とある研修を受け始めました。そこで視覚障害者の方からウェブのアクセシビリティについての講義でこんなことを教えてもらったのです。

 視覚障害を持つ人は、スクリーンリーダーが読み上げる音声やピンディスプレイで表示される点字を触ることでインターネット上の情報を得ています。目でウェブページを見る時と、スクリーンリーダーなどで聴く時には大きな違いがあります。

 例えばひとつのウェブページを「見る」時、目の見える人はざっと全体を概観して、見たいリンクをクリックします。それにはたいして時間はかかりません。でも、スクリーンリーダーでウェブを読む場合は、最初から最後まで全部リーダーが読む音声を聴いて初めて全体がわかるのです。非常に時間もかかりますし、耳でずっと長い文章を聴くということは相当な集中力が必要で、最初に書いてあったことって何だったっけ?となることもあると思います。

 そんな時に威力を発揮するのが見出しタグなのです。文書の見出しがきんと見出しタグで囲われていれば、スクリーンリーダーは見出しだけ読むことができるのです。つまり、見出しタグをきちんと入れることによって、スクリーンリーダーのユーザーも見出しを知ることができるのです。それによって、読みたい内容にアクセスするまでの時間がかなり短縮されることは容易に想像できます。

 私は前の仕事で、全盲の人がスクリーンリーダーでウェブを読む様子を一緒に見たり、ソフトのインストールをお手伝いしたことが何回かありました。その時は音声や指の触感だけでウェブの情報を理解するってすごいことだなぁとただただ感嘆するばかりでした。でも、ウェブページを作る過程で、こういったひと工夫をすることでウェブを読む効率がこんなに上がるなんて全然知らなかったのです。画像に ALT オプションを入れることぐらいしか知りませんでした。私って何してたんだろう…と恥ずかしくなってしまいました。

 ウェブページを作るときに、読む人にはどんな人がいるんだろうということに想像力を働かせつつ、アクセシビリティという概念を頭の片隅に入れてちょっと配慮するだけで、コンテンツを読んでくれる人が増えるとしたらとてもうれしいことです。アクセシビリティのことを今回初めてきちんと知ったので、せめてこれから作るページはそれに準拠して作りたいなと思いました。